
『職場で先輩がイライラしていて、怒りの愚痴をずっと聞かされるのに疲れる‥相手にしないといけない状況の時、怒りを長引かせないコツはある?』
『家に帰ると妻が怒り口調で、態度がいつもと明らかに違う…自分が原因でない場合、なにかできることはある?』
そんな方に、八つ当たりしてくる相手の怒りを長引かせない対処の知恵をご紹介いたします。
本来であれば自分も相手も、怒りを好む人はいないもの。
周りのために自分のために、戦略的に賢く、怒りを鎮火させましょう。悩まれている方の参考になれば幸いです!

さっそく見ていきましょう!
八つ当たりしてくる相手の怒りを長引かせない【平穏のための】知恵
一刻も早い平穏を取り戻すために、八つ当たりしてくる相手の怒りへの対処として重要なポイントは以下の通りです。
・相手の怒りの波動につられないようにする(冷静を心がける)
・聞く:話すの割合=9:1
・怒りを共感してあげる
それでは大事なポイントを詳しく見ていきましょう。
相手の怒りの波動につられないようにする(冷静を心がける)
怒りへの対処をする前置きとして大事にしていただきたいポイントは、まず、相手のペースにのまれずに冷静でいるように心掛けることです。
ペースにのまれないとは、相手の感情が変わろうが変わらまいが自分には一切関係なく、変わらない自分でい続けるということ。
怒っている人の近くにいると、怒りの波動が自然と伝わってきて自分まで嫌な気分になったり、イライラしたりと影響を受けやすくなりがちですが、自分の意思で相手の波動を断ち切ることが大切です。
具体的に言うと、相手のペースにのまれない自分を『とにかく意識する』こと。
この時、怒っている相手に口を挟んだり、怒りが移って一緒に怒っている表情や態度を出したりするのは、相手のペースにのまれている証拠です。
怒っている人は自分を落ち着かせるコントロールを失っており、視野もいつもより狭くなっているため、相手の言葉が新たに乗っかってくると反骨心が強くでるようになります。まさに、火に油を注ぐ、です。
そのため、相手が怒り散らそうが、「自分は微動だにしない平和な太い木だ」とイメージして、意識していつも通りの自分でいることが大切です。
あまりに落ち着いている穏やかなあなたが目の前にいると、怒って八つ当たりする相手もだんだんと「怒っている私がおかしい…?」というような錯覚が芽生える可能性があります。
聞く:話す=9:1 の法則
もし怒って八つ当たりするような人が自分に向かって何か怒りの内容を話してきた時は、とにかく、耳を傾けてあげましょう。
この時、”何かを言ってあげよう””怒りが収まるようなことを言おう”と思う必要はありません。
むしろ、あまり言い返さないことが大切です。
とにかく、相槌をうちながら聞いてあげる。聞くこと自体が苦痛な時は、話を右から左へ流してもいいので、聞いているフリをする。
どのくらいの割合で聞いてあげるのがベストかと言うと、『相手が9割話し、自分は1割コメントする』、このくらいです。
9割、毒を抜いてあげるような感覚で、怒りを吐き出させましょう。
自分が話す1割の部分は次の見出しの「怒りを共感してあげる」につながります。
怒りを共感してあげる
『相手が9割話し、自分は1割話す』の1割の部分は、共感してあげる部分です。
怒りを共感してあげることは、怒りの火を沈静化させる一つの知恵です。
「○○が腹立った」と言われたら、「それはこういうことじゃない?」と正論やアドバイスをするのではなく、「○○は腹立つね」と共感してあげる。
要するに、言葉を反復して届けてあげる。実に簡単です。
流れとしては、怒っている人が話し出したら、相槌をうちながら静かに耳を傾け、
「あれ、この人何も言い返してこないけど話聞いてるの?」と返されてもおかしくないタイミングくらいで、「○○が腹立つ」と言った相手の言葉を「○○は嫌だね」と共感の反復をする。
相手の言葉を反復して届けると、共感していることが相手に伝わり、次第に怒りのエネルギーが弱まっていきます。
最後に:まったく人の話を聞いていなくても、実は上手く対処できる
意外にも、戦略的な知恵さえあれば、八つ当たりの”怒り”に対して、まったく人の話を聞いていなくても上手く対処できます。
怒っている人の対応をしている時が、実は一番頭がからっぽな状態で対処できるものなのです。(怒りの原因が自分ではない場合に限る)
なぜかというと、メカニズム的に、話を聞いていなくても頷きながら9割耳を傾け、怒っている人が言うワードを時々無心でも反復しながら共感してあげるだけで、相手は満足できることが多いからです。
まともに受け取ると「これは疲れる」といったシチュエーションではありますが、視点を変えると、心の余裕のある人とコミュニケーションをとるより、省エネで対処できます。
平穏のために、できることを努めてみましょう!

相手が…ではなく、平穏は自分でつくる!
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